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2018-08-24 19:46:00
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8020運動の達成者は、すでに5割を超えたものの、高齢の方が快適な食を支えるためには、歯の本数のみではなく、口の働きの衰えを軽視しないことが大切と、近年言われています。オーラルフレイルとは、口の機能の虚弱となりますが、口に関するささいな衰えを放置したり何か処置しないことで、食べる機能低下や心身の機能低下までつながる恐れがあります。具体的には、滑舌低下、噛めない食品が増えたり、むせなどを放置することにより、噛む力の低下、舌機能の低下により、柔らかいものしか噛めなくなると、うどんやパンなどの炭水化物にかたより、お肉などのタンパク質を取らなくなり、筋肉減少症(サルコペニア)のリスクが高まり、最終的に食べる機能の障害を引き起こします。

オーラルフレイルの危険性が高い因子としては、例えば、半年前より硬いものが食べにくくなった、お茶や汁物でむせることが有る、口の渇きが気になる、滑舌の低下などです。

滑舌の検査として、「パ」「タ」「カ」の発音が1秒間に6回未満だった場合はオーラルフレイルの疑いがあります。

滑舌の改善には、早口言葉が有効です。例えば 生麦 生米 生卵   坊主が屏風に 上手に坊主の絵を描いた    東京特許許可局    などです。

そして反復して唾液の嚥下が30秒間に3回以下だった場合は、オーラルフレイルの疑いがあります。

これには開口訓練が有効です。食道のまわりの筋肉強化の役割があります。お口を最大限に開き10秒間保持した後、10秒間休憩します。これを5回で1セットとして、朝夕行います。ただし、無理をせず、痛みが出ない程度に行いましょう。